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プールでのマナーとルール|知らないと恥ずかしいNG行動一覧

夏が近づくと、市民プールやジムのプール、レジャープールに足を運ぶ機会が増えます。しかし、いざプールに行こうとすると「ルールやマナーがよくわからなくて不安…」と感じる方は少なくありません。学校の授業で泳いだ経験はあっても、公共プールの暗黙のルールまでは教わらないものです。

実際にプールで周囲に迷惑をかけてしまったり、知らずにNG行動をとっていたりするケースは意外と多いです。飛び込みやスマホの持ち込みなど、うっかりやってしまいがちな行動が事故やトラブルにつながることもあります。

この記事では、公共プールやジムのプール、レジャープールで共通して守るべきマナーやルールを、入場前から退場後まで場面ごとに整理しました。初めてプールに行く方も、久しぶりに行く方も、事前に目を通しておけば安心してプールを楽しめるはずです。

Table of Contents

プールに入る前に守るべきマナー

プールのマナーは、水に入る前から始まっています。準備段階で知っておくべきポイントを押さえておきましょう。

水着・スイムキャップは必ず用意する

公共プールやジムのプールでは、競泳用またはフィットネス用の水着とスイムキャップの着用が必須です。ビキニや海水パンツなどの遊泳用水着は、生地が薄く水中で浮きやすいため、多くの施設で着用を禁止しています。また、フード付きやポケット付きの水着も、引っかかりによる事故の危険があるため使用不可とする施設がほとんどです。

スイムキャップは「子どもだけが被るもの」と思われがちですが、大人にも着用義務がある施設が大半です。保健所の指導により、抜け毛によるプールの水質汚染を防ぐ目的で義務化されています。持っていないとプールに入れないことがあるため、必ず事前に用意しておきましょう。受付で販売していない施設もあるので注意が必要です。

体調チェックとシャワーの徹底

プールに入る前には、体温を測って体調に異変がないか確認しましょう。体調が悪い状態でプールに入ると、水中で急に具合が悪くなる危険があります。また、風邪をひいているときは他の利用者にうつしてしまう可能性もあるため、無理は禁物です。

入水前のシャワーも欠かせません。体の汚れや汗、化粧品などを落とすことで、プールの水質を保つことにつながります。シャワーを浴びた後は、準備体操もしっかり行ってから水に入りましょう。

化粧を落としてからプールに入る

ジムや公共プールでは、化粧を落としてからプールに入るのがマナーです。ファンデーションや日焼け止めなどの化粧品がプールの水に溶け出すと、水質の悪化やろ過装置の負担増加につながります。ウォータープルーフの化粧品であっても、完全に水に溶け出さないわけではありません。プールに入る前にしっかりとメイクオフしておきましょう。

プール内で絶対にやってはいけないNG行動

プールの中では、ちょっとした行動が重大な事故やトラブルにつながることがあります。特に注意したいNG行動をまとめました。

プールへの飛び込み

公共プールやジムのプールでは、飛び込みは全面的に禁止されています。スタート台からはもちろん、プールサイドからの飛び込みも厳禁です。飛び込んだ先に他の利用者がいれば衝突事故になりかねませんし、水深が浅い場所では底に頭を打つ危険もあります。プールに入るときは、階段やはしごを使って静かに入水しましょう。

プールサイドを走る

プールサイドは常に濡れており、非常に滑りやすい状態です。走ると転倒して頭を打ったり、他の利用者にぶつかったりする危険があります。子どもがはしゃいで走り回ることがありますが、保護者がしっかり注意して歩くよう促しましょう。

スマートフォン・カメラの持ち込み

プールサイドや更衣室へのスマートフォンやカメラの持ち込みは、ほとんどの施設で禁止されています。理由は、個人情報保護や盗撮防止のためです。レジャープールなど一部の施設では防水ケースに入れた状態で持ち込みが認められる場合もありますが、撮影そのものが禁止されていることも多いです。事前に施設のルールを確認し、持ち込み不可の場合はロッカーに預けましょう。

コースの逆走・無理な追い越し

公共プールやジムのプールには、泳ぐ方向やレベルに応じたコース分けがあります。基本的にコース内は右側通行で、往復コースでも片道コースでも同じです。逆走すると他の泳者と正面衝突する恐れがあり、非常に危険です。また、前を泳ぐ人が遅いからといって無理に追い越すのもケガの原因になります。追い越す場合は十分なスペースがあることを確認し、壁付近で待ってタイミングを見て泳ぎましょう。

コース利用のルールと暗黙のマナー

プールのコースにはそれぞれ用途や対象レベルが決められています。快適に泳ぐために、コース利用のルールを正しく理解しておくことが大切です。

コースの種類と選び方

多くのプールでは、利用者のレベルや目的に応じてコースが分かれています。主なコースの種類は以下のとおりです。

コース名 対象・用途 注意点
ウォーキングコース 水中歩行専用 泳ぐのはNG。一列で歩く
初心者・一般コース 初級〜中級の遊泳者 ゆっくり泳いでOK。立ち止まりも可
片道コース 一方通行で泳ぐコース ターンせず、端まで泳いだら上がる
往復コース ターンして往復で泳ぐコース 右側通行を守る
上級者・ロングコース 長距離を泳ぐ上級者向け 立ち止まりはNG
フリーコース 自由に泳ぐスペース 周囲に配慮して利用する

自分のレベルに合わないコースで泳ぐと、他の利用者に迷惑をかけるだけでなく、衝突事故の原因にもなります。上級者コースで初心者が立ち止まったり、ウォーキングコースで泳いだりするのはマナー違反です。

壁での休憩・コースの譲り合い

泳いでいて疲れたときは、コース端の壁付近で休憩するのが基本です。ただし、ターンする側の壁を占領してしまうと、後ろから泳いでくる人の邪魔になります。休むときは、泳いできた方向のターン側と反対側(壁に向かって右端)で待つようにしましょう。

また、自分より速い人が後ろから来ていると感じたら、壁付近で先に行かせるのが暗黙のマナーです。逆にコースを譲ってもらったら、軽く会釈や一言お礼を伝えると気持ちよく泳げます。

バタフライや平泳ぎは周囲の状況を見て

バタフライや平泳ぎは、腕や足が横に大きく広がるため、隣のコースにはみ出しやすい泳法です。混雑しているときにバタフライで泳ぐと、隣のコースの人にぶつかったり水しぶきをかけたりしてしまいます。人が少ないときを選んで泳ぐか、広めのコースを使うようにしましょう。

プールでよくあるマナー違反と対処法

ルールとして明文化されていなくても、周囲に不快感を与えたり危険を生じさせたりする行動はマナー違反です。ありがちな例と、その対処法を見ていきましょう。

水のかけ合い・潜水遊び

仲間同士で水をかけ合って遊ぶのは、当人たちは楽しくても周囲の迷惑になっています。特にフリーコースではなく遊泳コースで行うのは厳禁です。また、混雑しているプールでの潜水も、他の利用者の足にぶつかったり、浮上時に驚かせたりする危険があります。潜水は競泳コースなど適切な場所で行いましょう。

壁を長時間占領する・通路に座り込む

コースの壁にもたれかかって長時間おしゃべりしたり、プールサイドの通路に座り込んだりする行為は、他の利用者の邪魔になります。休憩はプールサイドのベンチや所定の休憩スペースで取り、壁付近は泳ぐ人のターンスペースとして空けておきましょう。

水中でつばや痰を吐く

水中でつばや痰を吐く行為は、衛生的に大きな問題があります。プールの水は塩素消毒されているとはいえ、多くの人が共有する空間です。水を汚すような行為は絶対にやめましょう。

備品を元に戻さない

ビート板やプルブイなど、施設から借りた備品を使い終わったら、水気をしっかり切って元の場所に戻すのが基本です。使いっぱなしで放置すると、次に使う人が困るだけでなく、施設スタッフの負担も増えてしまいます。

刺青・タトゥーに関するプールのルール

日本のプール施設では、刺青やタトゥーがある場合の対応が施設によって大きく異なります。事前の確認が欠かせないポイントです。

多くの施設では入場制限がある

国内の大型レジャープールや市民プールの多くは、刺青・タトゥーのある方の入場を禁止または制限しています。ナガシマジャンボ海水プールや大磯ロングビーチなどの大型施設では、サイズや種類を問わず入場不可としており、シールやペイントなどの類似物も同様に禁止されています。ラッシュガードやテーピングで隠しても入場できない施設が大半です。

施設によって対応が異なるケースも

一方で、一部のホテルプールや自治体のプールでは、ラッシュガードなどで覆い隠した状態であれば入場を認めるところもあります。たとえば東京都目黒区の区立プールでは、刺青を露出した状態での入場は不可ですが、ラッシュガードを着用すれば利用できるルールになっています。

施設ごとにルールが異なるため、タトゥーがある方は必ず事前に施設へ問い合わせて確認しましょう。「行ってみたら入れなかった」というケースは実際に多く、お子さん連れの場合は特に注意が必要です。

日焼け止め・ラッシュガードのルール

紫外線対策としての日焼け止めやラッシュガードの使用は、施設によってルールが異なります。特に学校プールと公共プールでは対応に差があります。

日焼け止めの使用可否は施設に確認

市民プールやレジャープールでは、日焼け止めの使用を認めている施設が増えてきました。日本臨床皮膚科医会と日本小児皮膚科学会は、耐水性の日焼け止めを使用してもプールの水質には影響がないとする実証実験結果を示しており、使用を推奨しています。

ただし、一部の施設では依然として日焼け止めの使用を禁止しているところもあります。日焼け止めを使いたい場合は、事前に施設のルールを確認しておくと安心です。使用する場合は、耐水性(ウォータープルーフ)タイプを選ぶと水質への影響が少なくなります。

ラッシュガードの着用

ラッシュガードは日焼け防止や肌の露出を抑える目的で着用でき、多くのプール施設で着用が認められています。紫外線対策としてはもちろん、体型カバーやケガ防止の効果もあるため、着用する利用者は年々増えています。ただし、フード付きやジッパーが大きいタイプは安全上の理由で禁止している施設もあるため、事前に確認しておきましょう。

子ども連れでプールに行くときのマナー

子どもと一緒にプールに行く場合は、大人だけのときとは違った注意点があります。お子さんの安全を守りつつ、周囲への配慮も忘れないようにしましょう。

おむつが外れていない子どもの入水

おむつが外れていない子どもについては、施設によってルールが異なります。水遊び用おむつの着用と水着の重ね着で入水を認める施設もあれば、おむつが完全に外れていない子どもの入水を一切禁止する施設もあります。公営の温水プールでは後者のケースが多いため、事前に必ず施設の規定を確認してください。

なお、プールサイドでおむつ交換をするのはマナー違反です。おむつ交換は必ずトイレやおむつ替えスペースで行いましょう。

子どもから目を離さない

子ども連れでプールに来る場合、保護者は子どもから絶対に目を離してはいけません。水深が浅い幼児用プールであっても、わずかな水で溺れる危険があります。また、子どもがプールサイドを走り回ったり、コースに飛び込んだりしないよう、しっかり見守ることが大切です。

子どもの騒ぎすぎに注意

フリースペースや幼児用プールでは、子どもが楽しくて大きな声を出したりはしゃいだりすることがあります。ある程度は仕方のないことですが、他のコースで泳いでいる利用者に水をかけたり、大声を出し続けたりするのは周囲の迷惑になります。楽しみながらも、周りの人への配慮を親が見せることが、子どもの学びにもつながります。

更衣室・シャワー室でのマナー

プールのマナーは水の中だけではありません。更衣室やシャワー室でも守るべきルールがあります。

シャワーは手短に済ませる

プール後のシャワーは、塩素を洗い流すために設置されているものです。シャンプーやボディソープの使用を禁止している施設も多いため、事前に確認しましょう。また、一人で長時間シャワーを占領するのもマナー違反です。体と水着の塩素を流したら、速やかに次の人に譲りましょう。

更衣室の床を濡らさない

プールから上がったら、タオルでしっかり体を拭いてから更衣室に入るのがマナーです。びしょ濡れのままロッカールームを歩き回ると、床が水浸しになり他の利用者の迷惑になります。プールに入るときにタオルを持参し、プールサイドに置いておくと、上がった後すぐに体を拭けて便利です。

更衣室でのスマートフォン操作

更衣室は着替えの場所であり、プライバシーに特に配慮が必要な空間です。スマートフォンを取り出して操作していると、たとえ通話やメッセージの確認だけであっても、盗撮を疑われるリスクがあります。更衣室内でのスマートフォンの使用は控え、必要があればロビーなどに出てから使用しましょう。

プールでの持ち物と持ち込み禁止品

プールに持っていくべきものと、持ち込みが禁止されているものをまとめました。事前にチェックしておくと、当日慌てずに済みます。

必ず持っていくもの

  • 競泳用・フィットネス用の水着
  • スイムキャップ
  • ゴーグル
  • タオル(プールサイド用と着替え用で2枚あると便利)
  • 100円硬貨などの小銭(ロッカー使用時に必要な施設が多い)
  • ビニール袋(濡れた水着を入れる用)

持ち込みが禁止・制限されやすいもの

施設によって細かいルールは異なりますが、一般的に持ち込みが禁止されることが多い物品は以下のとおりです。

持ち込み禁止品 禁止の理由
スマートフォン・カメラ 盗撮防止・個人情報保護
眼鏡(度付きゴーグルは可) ガラスレンズの破損による事故防止
アクセサリー類 他の利用者や自身のケガ防止
ガラス製品・ビン類 破損時の危険防止
シュノーケル・足ひれ 他の利用者との接触事故防止
大型の浮き具・ボート スペースの占有・安全上の理由
飲食物(レジャープールの場合) 施設のルールによる

特に眼鏡については、近眼の方が見落としがちなポイントです。ガラスレンズが水中で割れると非常に危険なため、プールサイドへの持ち込み自体を禁止する施設が多くあります。視力に不安がある方は、度付きのゴーグルを用意しましょう。

酒気帯びでの利用は厳禁

お酒を飲んだ状態でのプール利用は、ほぼすべての施設で禁止されています。飲酒後は判断力やバランス感覚が低下し、水中での事故リスクが格段に高くなります。「少しだけなら大丈夫」と思いがちですが、水中では陸上以上にアルコールの影響を受けやすいため、飲酒後のプール利用は絶対に避けましょう。レジャープールでも同様で、ビールを飲んでからプールに入るのは非常に危険な行為です。

知っておきたいプールの暗黙のルールまとめ

施設のルールとして明文化されていないけれど、常連の利用者なら誰もが知っている暗黙のマナーがあります。初心者が知らずに恥をかきやすいポイントをまとめました。

  • コース内では右側通行が基本。これは世界共通のルール
  • 前を泳ぐ人に追いついたら、壁で待って間隔を空けてから再スタートする
  • コースを横切るときは、泳いでくる人がいないことを確認してから渡る
  • 急に立ち止まると後ろから泳いでくる人と衝突するため、止まるときは壁際に寄る
  • 水しぶきが隣のコース(特にウォーキングコース)にかからないよう気をつける
  • 混雑時はフリーコースに人が集中しやすいが、遠慮せず空いているコースに入ってよい
  • 接触してしまったときは一言謝る。お互い様の精神が大切

プールは予約制でも早い者勝ちでもなく、誰もが平等に利用できる場所です。混んでいるからといって泳ぐのを遠慮する必要はありませんが、混雑時ほどマナーを意識することで、全員が気持ちよく過ごせる空間になります。

プールのマナーで大切なのは「お互いへの配慮」

プールのマナーやルールは、突き詰めると「お互いが安全に、気持ちよく過ごすための配慮」に行き着きます。飛び込みやコースの逆走のように明確に危険な行為を避けるのはもちろん、シャワーを手短に済ませる、備品を元に戻す、接触したら一言謝るといった小さな心がけの積み重ねが、プール全体の居心地を良くしてくれます。

初めて行く施設では、入場時にルールの掲示物を確認するか、受付のスタッフに不明点を聞いておくと安心です。施設ごとに細かいルールは異なるため、「前の施設ではOKだったから」と思い込まず、その都度確認する姿勢を持ちましょう。ルールを守って、夏のプールを思い切り楽しんでください。

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